企業研究シリーズでは、早稲田生ソチが企業研究のお手伝いをしていきます。
今回は調味料の最大手企業であり、海外売上高は5割以上の味の素株式会社を紹介します。
ソチ
▼Unistyleでは2万枚以上の内定者のESが無料で見れます▼
味の素の会社概要
まずは味の素の基本的な情報を紹介します。
- 社長 西井孝明
- 従業員 3,898名( 男2,623名 女1,275名 )
- 平均年齢 43.0歳( 男43.7歳 女40.9歳 )
- 平均勤続年数 19.4年( 男20.0年 女17.8年 ).
- 年間休日 121日
- 夏期休暇 有休で取得
- 年末年始休暇 12月31日〜1月3日
- 有休取得平均 17.4日
- 新卒3年後離職率 7.7%
- 平均年収 952万円
- ボーナス 7.7ヶ月
- 大卒初任給 234,000円
- 修士初任給 246,000円
- 博士初任給 295,000円
味の素は、食品メーカーではトップクラスの年収や福利厚生です。
Vorkersの評価は4を超える数値であり、働きがいのある企業ランキングにもランクインしています。
食品メーカーを目指す就活生にとっての憧れであり、最難関の企業が味の素です。
スポンサードサーチ
味の素の企業理念
味の素の企業理念を紹介します。
味の素の企業理念は、味の素グループビジョンや味の素グループWayなどから成り立ちます。
味の素グループミッションは、「私たちは地球的な視野に立ち、”食”と”健康”、そして、明日のよりよい生活に貢献します」です。
味の素グループビジョンは、「先端バイオ・ファイン技術が先導する、確かなグローバル・スペシャリティ食品企業グループを目指します」です。
そして、味の素グループWayは以下の4つの項目です。
- 新しい価値の創造
- 開拓者精神
- 社会への貢献
- 人を大切にする
味の素グループの企業は、以上の考えを大切にしています。
味の素グループWayの「開拓者精神」は、選考で出会った社員の方が特に大切にしているとおっしゃっていました。
味の素の国内関係会社には、味の素冷凍食品、J-オイルミルズ、クノール食品などがあります。
味の素の業績
味の素の業績を紹介します。
こちらが、2017年の財務関連データです。(単位:百万円)
- 売上高 1,091,195
- 営業利益 83,617
- 純利益 53,065
味の素の売上高は1兆円以上あります。
海外売上高比率は52%であり、地域別の売上高は以下のようになっています。
- 日本 48%
- アジア 23%
- 米州 21%
- 欧州 8%
グローバル化が遅れている食品メーカーにおいて、海外売上高の高さが際立ちます。
現在は30ヵ国・地域に拠点を持ち、味の素グループ製品は130超の国・地域で販売されています。
スポンサードサーチ
味の素の事業内容
味の素の事業内容を紹介します。
味の素は調味料の国内最大手企業であり、以下の4つの事業を展開しています。
- 日本食品事業
- 海外食品事業
- ライフサポート事業
- ヘルスケア事業
日本食品事業
日本食品事業は、「食品・アミノ酸系の日本から出発した世界企業」を目指す味の素グループの主力事業です。
有名な商品には、ほんだし、Cook Do、アミノバイタル、丸鶏がらスープなどがあります。
食品事業では、外部資源を積極的に導入して、味の素グループ独自の技術・ノウハウと融合させて展開してきた分野が多いのが特徴です。
日本食品事業は、味の素の売上高の33%を占めています。
今後は、徹底したコストダウンを推進する一方、それぞれの事業でブランド価値の向上を図るようです。
また、複雑化・多様化している生活者の食ニーズや栄養ニーズ、業務用市場における中食への対応に注力していく予定です。
海外食品事業
海外食品事業は、その国・地域の原料を使用して付加価値を生み出すことや、その国・地域の消費者の嗜好に合った商品を提供することを基本方針としています。
技術移転による関連産業の発展やその国・地域での雇用拡大、財団活動など企業活動の枠を超えた現地地域社会への貢献も行い、投資先の国・国民との共生を実現しているようです。
海外食品事業は、味の素の売上高の40%を占めています。
すべての事業の中で最も高い売上高であり、今後も市場の拡大が見込まれます。
各地域に根差した調味料や飲料の深耕と、都市型に変化する食生活・社会に適合した冷凍食品や即席麺など新カテゴリーを展開して、育成を図っていくようです。
ライフサポート事業
ライフサポート事業では、化成品事業や動物栄養事業を展開しています。
1965年に動物栄養事業に乗り出し、トップメーカーとして国際的な生産・供給体制を構築してきました。
化成品事業では、アミノ酸系新素材開発技術、配合評価技術を事業基盤として、香粧品事業とケミカル事業の2本柱から成り立っています。
ライフサポート事業は、味の素の売上高の12%を占めています。
食品事業以外でも、トップメーカーとしての地位を確保していることが味の素の強みです。
ヘルスケア事業
ヘルスケア事業では、以下の事業を展開しています。
- 医薬用・食品用アミノ酸事業
- 製薬カスタムサービス事業
- ウェルネス事業
- スポーツニュートリション事業
医薬用・食品用アミノ酸事業では、世界一のアミノ酸メー カーとして世界各国で販売をしています。
ウェルネス事業では、アミノ酸に関するさまざまな有用性研究や天然素材の持つ栄養・生理機能研究に裏付けされた食品やサー ビスの提供によって、生活者の健康課題の解決を目指しています。
スポーツニュートリション事業は、12種類のアミノ酸を配合したスポーツ選手向けサプリメント「アミノバ イタル」で市場に参入しました。
ヘルスケア事業は、味の素の売上高の9%を占めています。
ヘルスケア事業からわかるように、味の素は健康に貢献する事業を積極的に展開しています。
味の素の強み・弱み
味の素の事業内容が理解できたところで、強みと弱みを紹介していきます。
転職の口コミサイトなどを見て、強みと弱みとして挙げられることが多かったものをまとめてみました。
味の素の強み
味の素の強みとしては、以下のようなことが挙げられます。
- 国際化、多角化が進んでいる
- 圧倒的な地位とブランド力
- 研究開発力
- 売上と利益が安定している
- 資金力
味の素の弱み
味の素の弱みとしては、以下のようなことが挙げられます。
- どちらかというとチャレンジより確実性を重視
- ヨーロッパでの知名度
- 原料価格の影響を受ける
口コミサイトを見ると、味の素の弱みとして「保守的であること」を挙げている人が多かったです。
味の素の選考で出会う社員は、誠実で爽やかな人が多い印象を持ちました。
スポンサードサーチ
味の素の選考内容
味の素の新卒採用の選考内容を解説していきます。
味の素の新卒採用の選考内容として、以下の4つをまとめてみます。
- 求める人物像
- 採用人数
- インターンシップ
- 本選考
味の素の求める人物像
味の素の求める人物像は、「主体的に考え周囲と協力して行動できる人材」です。
食品メーカーとしては、海外に行くチャンスが多い企業が味の素です。
そのため、選考ではグローバル人材を求めているように感じました。
味の素の採用人数
味の素の採用人数は、文系45名・理系45名ぐらいの年が多いようです。
倍率が高い食品メーカーにおいても、味の素の倍率は抜群に高いと思います。
味の素の選考で会う就活生は、ほとんどがMARCH・関関同立以上の学歴でした。
味の素のインターンシップ
味の素では、インターンシップが開催される年が多いです。
インターンシップに参加すると、味の素の事業内容や仕事内容についての理解が深まります。
インターンシップに参加するべき理由は、こちらでくわしく解説しているので参考にしてください。
味の素の本選考
味の素の本選考について解説します。
文系の選考フローは、「エントリーシート・WEBテスト→1次面接→2次面接→3次面接→役員面接」が多いようです。
味の素は人気の食品メーカーであるため、早稲田の友人でもエントリーシートで落ちている人が多くいました。
味の素などの大手食品メーカーから内定をもらうためには、エントリーシートが最初の難関です。
対策としては、味の素の内定者のエントリーシートを見て、受かるエントリーシートの特徴を学ぶことが重要です。
味の素の内定者のエントリーシートは、Unistyleに掲載されているので確認するようにしましょう。
味の素の企業研究まとめ
大手食品メーカーである味の素について、様々な項目から分析をしました。
味の素の事業内容や選考内容への理解を深めることはできたでしょうか。
本選考でエントリーするときには、中期経営計画やOB訪問などでさらに企業研究を深めるようにしましょう。
企業研究を深めるためには、味の素の社員にOB訪問をして話を聞くことがおすすめです。
ビズリーチ・キャンパスでは、OB訪問を受け付けている味の素の社員を探すことができます。
実際にOB訪問をしてみることで、仕事内容や雰囲気を理解しましょう。
コメントを残す