ソチ
内定者の就活についてインタビューをする企画の第二弾です。
今回は、関西国公立大学卒で大手メーカー3社から内定をもらったうみにさんにインタビューをします。
うみにさんの就活についてくわしくインタビューするので、ぜひ自身の就活に生かしてください。
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目次
大手グローバルメーカー内定者うみにさんの基本情報
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うみにさんの基本情報はこのようになっています。
- 名前:うみに
- 性別:男
- 大学:関西国公立大学
- 文理:文系
- 就活開始:大学3年6月
- 就活終了:大学4年5月
- 志望業界:メーカー
- インターンで受けた業界:幅広く(メーカー、IT、コンサル、IBD)
- 本選考で受けた業界:メーカー(自動車関連、化学素材、機械、消費財など)
- 志望職種:総合職(事業企画、経営企画)
- インターンシップ参加社数:11社
- OB訪問数:3人
- エントリー数:10~15社
- 面接数:6~7社
- 内定:3社
- 入社企業:大手グローバルメーカー
- 活動費用:30万円程度
- 学生生活:サークル◯、留学経験×、長期インターン×、部活動×
- ESや面接で話したエピソード:ゼミ、サークル
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大手グローバルメーカー内定者うみにさんの就活の進め方
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就活の進め方として、具体的に以下の4つを聞いてみます。
- 自己分析のやり方
- メーカーの志望理由
- エントリー企業の決め方
- いまの内定先を選んだ理由
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自己分析のやり方
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自己分析については、できるだけ多角的なアプローチをとるようにしていました。 主に3つ。
1つ目は、過去の経験(特に意思決定場面)を振り返って、「価値観」「モチベーションの源泉」を考える方法です。
一番オーソドックスなやり方だと思います。
ただこのやり方は、要素が発散しすぎて結論が出づらかったんですよね。
そういう時は「思考の方向を変えること」が有効でした。これが2つ目。
具体的に言うと、自己分析ツールの診断結果を分析し、なぜその結果がでたのかを過去の経験に照らし合わせて考えることですね。
自己分析に詰まった時はこのアプローチをとっていました。
3つ目は「他己分析」です。
自分だけで自己分析をすると主観的になりすぎる時があるので、他の人に「俺ってどんな人?」とか「どう見える?」って聞いていました。
できるだけいろいろな属性(同級生、社会人、教授など)の人に頼むとなお良いと思います。
あと面白いのが、友人や後輩からの寄せ書きを見ることですね。
自分が他者からどう見えているか客観視できるし、何より読んでて元気がでる。(笑)
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どんな方法であれ自己分析をする上で気をつけたことは2つです。
1つは自己分析の目的をはっきりさせることです。
自己分析って基本的に終わりが見えないものですから、自分でゴールを設定しないと進めていくのがすごくしんどいです。
もう1つが一貫性にこだわりすぎないことです。
自己分析って過去の経験から共通の要素を取り出すってイメージですけど、そこに固執しすぎると出てくる結論がすごく抽象的になっちゃうんですよね。
「社会貢献したい!」とか。 人間ってそんなに一貫性を持って生きていないわけですからね。
一貫性よりは「一番しっくりくる」とか「一番インパクトがある」とかそういった軸で結論を出していくという意識を持っていました。
メーカーを志望した理由
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インターンではできるだけ幅広い業界に参加してみて、以下の2つに当てはまる業界は割とどこも良いなあとは思っていました。
- 事業・仕事内容に興味が持てるか
- 強み(自分的には調整力・分析力だと思っていました)が活かせそうか
その中でもメーカーに決めたのは、あるメーカーの社員の言葉がきっかけでした。
インターンの座談会で商社・コンサルに内定していたけどメーカーを選んだ社員の方がいらっしゃって、その人に「なんで商社とかコンサルにしなかったんですか」と聞いたらこうかえってきたんです。
「まあ結局モノつくってないからね」
単純だけどここになんかぐっとくるものがあって。
「つくって運んで売る。全部できるメーカーってすげえ」ってなったんですよね。(笑)
あとは「ワークライフバランス」も個人的には重要な要素であったことも決め手の1つですね。
そういうわけでメーカー(その中でも特に企画系)に絞ることにしました。
エントリー企業の決め方
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メーカーといっても大量に企業があるので、四季報をみて年収など定量的な軸でスクリーニングをかけていました。
そして残った企業の中で、 「事業内容に興味が持てる」 「マーケ職採用があるor事業企画が若いうちからできるところ」に絞ってエントリーをしました。
今の内定先に入社することを決めた理由
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業界は言えないのですが、BtoBメーカーに進むことにしました。
夏インターンに参加しており、インターンルートで5月に最終面接でした。
世界シェアトップの製品をいくつも抱え、新技術・新製品が続々と生まれる企業です。
その企業が変革を起こせば、業界そして世界が変わるほどのダイナミックがある、そんな点に惹かれました。
他の内定先と比較して、「自分を一番わかってくれる」「自分に期待してくれている」会社だと感じたのも決め手の1つです。
大手グローバルメーカー内定者うみにさんの選考対策
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選考対策のやり方として、以下の4つを質問してみます。
- エントリーシート対策
- WEBテスト対策
- グループディスカッション対策
- 面接対策
エントリーシート対策
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まずは「事例」研究ですね。
UnistyleやOneCareerで過去のESを見て傾向を掴むようにしていました。
そして本選考前(2月くらい)は、エントリーした企業の「1年前のES」に取り組んでいました。
これなら本選考ESに向けた練習にもなりますし、1年前のESの質問が今年のものと同じであれば使いまわすこともできます。
余裕を持って早めにESを提出することができるのでおすすめです。
ESが書けたら自己分析と同じで、できるだけ立場の違う人にチェックしてもらうようにしていました。
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エントリーシート通過するために必要なことは、以下の3つだと思います。
- ESを読む人を「いらいらさせない」文章を書くこと(言葉遣い、論理性などなど)
- できるだけ具体性のある言葉を使うこと
- できるだけ早く提出すること
特に1.と2.に関しては、何枚も同じようなESを読んでいる人事の方のことを考えると必要なことだと思います。
しょうもないミスやよくわからない言葉遣いで人事を呆れさせてしまうと、ネガティブチェックに引っかかってしまいますからね。
WEBテスト対策
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WEBテストは取り敢えず誰もが持っているような教材を1周したくらいですね。
メーカーはSPIが多かったので、一般的な参考書に加えて練習用に「2020最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」を使用していました。
WEBテストのコツではないですが、取り敢えず計数はちゃんと勉強しておいたほうが良いと思います。
差が付く部分は言語ではなく計数だと思うので。
グループディスカッション対策
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まず、ある程度の場数を踏むことが重要だと思っています。
次に、その中で自分に適した役割を見つけること、これが必要だと思います。
できれば一通り全部の役割をやってみてから決めると良いでしょう。
1人でGDのテーマに取り組むのも練習になるのでおすすめです。
実際のGDでは、業界や企業によって立ち回りを変えていました。
コンサルやマーケ職では、がんがん積極的に意見を言うようにし、一方でメーカーの選考では、立ち回りを変えて「議論の修正」や「意見のまとめ」をするようにしていました。
そして話についていけない時。
正直に「それはどういうこと?」と聞くようにしていました。
「自分が理解できる」のはもちろんですし、チームとして認識を共有できるという意味でも有効だと思います。
あと個人的に、暴走する人がいればそれはチャンスだと思っていました。(笑)
議論の目的をはっきりさせて、今どんな状況なのか、そして目的達成のために何を今話すべきなのかを明らかにすれば、クラッシャーは止めることができますからね。
これができれば個人のアピールにもなります。
面接対策
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面接の準備段階でやったことは下の3つ。
1つ目は想定質問はすべてWordにまとめておくことです。
これは別に暗記しておくというわけではありません。引き出しをしっかり持っておくという意味です。
2つ目は、面接練習。
面接も場数は重要なので、練習用の企業を受けたり、模擬面接をしたりしていました。
基本的に面接官役の人には「自由に質問して」とだけ伝えて「想定外の質問が来た時の対応力」をつけられるようにしていました。
3つ目。 面接練習であれ、実践の面接であれ、必ずフィードバックをもらうようにしていました。
結局重要なのは面接官がどう思うか、面接官にどう映ったかなので、フィードバックは是対に必要だと思います。
そして、それを次に活かすことで質の良いものが出来上がるのではないかと考えていました。
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面接通過のポイントとしては、 「暗記感を出さない」「具体的かつ自分の言葉で話すこと」、 これは絶対だと思います。
あとは、面接があくまで「会話」であるということを忘れないこと。
やっぱり会話の中で相手の知りたいことを用意できるのが一番だと思うので。
自分がやっていたのは、「結論で全部話さない」「意味ありげな回答をする」とかですかね。
こういったテクニックは、相手のリアクションを引き出せるのでスムーズな「会話」になりやすいです。
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大手グローバルメーカー内定者うみにさんの就活を振り返って
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就活を振り返ってもらうために、以下の3つを質問してみます。
- 就活で重要なこと
- 就活で後悔していること
- 就活に役立った就活サービス
就活で重要なこと
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就活で必要だと思うことは 「想定内の範囲で考えないこと」「アウトプットの量を増やすこと」 、この2つだと思います。
特に大企業志望の人であれば、競合となる学生は大量にいます。
そして、みんながみんなネットや就活本を見て対策を練ってきます。その中で差別化するのって結構難しいと思うんですよね。
なので、「自分がここまでやれば大丈夫だろうって思うことはみんなやってるかもしれない」、常にこの意識を持っておくべきだと思います。
「自分の想定内」でとどまらないことが重要で、「自分の想定の少し外」にまで思考や行動を広げられると良いと思います。
もう1つがアウトプットを増やすこと。
インプットはもちろん大事ですが、自分がインプットした情報を「活用できる」ようにならないと意味がありません。
そして、そのためにはアウトプットが必要です。
企業研究をして魅力的な仕事が見つかった、そしたらそれを友人と語り合ってください。
そうすればその企業の魅力が次から「自分の言葉」として出てきます。
このようにアウトプットの機会をできるだけ設けるようにすると良いと思います。
就活で後悔していること
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就活の対策については後悔していることはあまりありません。
もう一度就活をするとしても同じことをするんじゃないでしょうかね。
おすすめの就活サービス
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とにかくESの量が多いし、質の高いコラムも充実しています。必須のサービスだと思います。
3位:エンカレッジ
大学の先輩がメンターとして就活をサポートしてくれるサービスです。気軽にいろいろなことを相談できて良かったです。
4位:iroots
大企業からオファーが来たので良かったです。
5位:キミスカ
自己分析ツール。シンプルだが納得できる診断結果だったので良かったです。
大手グローバルメーカー内定者うみにさんから就活生にメッセージ
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僕は「就活に成功した」と思っています。
しかし、それは「第一志望に内定したから」ではありません。
仮に第5志望にやっと引っかかって就活を終えたとしても、無内定で留年したとしても、僕は「就活は成功した」といいます。
それは自分の意思決定に「納得感」を持っているからです。
「結果」には、適性とか運とか自分にはどうしようもない要素が絡んできます。
しかし、それまでのプロセスは「自分だけ」しか関わっていません。
この企業を受けるに至った経緯、この企業に内定するためにした対策。自分しか関わっていない部分。
ここに納得感があれば、それで就活は成功だと自分は思っています。
これはあくまで自分の「成功」の定義が「納得感」にあるだけです。
どこに定義を置くかは人それぞれです。「結果」の部分、「第一志望に内定」とか「難関企業に内定」とかに「成功」を置いても全然構わないと思います。
とにかく自分にとって「正解・成功」が定義できていれば、他の就活生・世間一般の人々が押し付けてくる「正解・成功」に苦しむことは少なくなります。
そのため一度「自分にとって就活における正解・成功はなんなのか」考えてみることをおすすめします。
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